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企業向け情報 Part5 日本で活躍するJET OB・OG

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企業向け情報 Part5 日本で活躍するJET OB・OG
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Part5
アイシャ・レバイン

株式会社電通
第16営業局
アカウントソリューションオフィス
ソリューション2部
※所属は取材当時

プロフィール
米国出身。2002年に大学を卒業後、CIRとして京都府亀岡市に配属になる。2005年、株式会社電通に入社。現在は営業局に所属し、日本国内で事業展開している外資系企業を担当。また、外国人社員のスーパーバイザーとしても活躍している。

日本のビジネス最前線で働くJET OG

私は、CIRとして2002年からの3年間、京都府亀岡市役所で勤務し、姉妹都市関係のサポート業務や、亀岡市民の国際理解を深めるための草の根レベルのPR活動やイベントの企画・運営に従事しました。その経験を活かし、現在、私は株式会社電通の営業局に所属しており、日本国内で事業展開している外資系企業のトータルコミュニケーションサポートを行っています。具体的には、取引先の企業のニーズに応じて、社内専門家など数多くの情報源を活用し、取引先企業の課題に対し最大のソリューションを提案しています。
30周年を迎えるJETプログラムは、日本にとって宝物だと思います。日本に興味のある外国人が新たな視野を持ち、自身の文化を日本の方に紹介できるとても良い機会であると同時に、日本の素晴らしいところを多く学び、世界にPRすることもできます。ただ、JETプログラム経験者として、あえて改善点を述べるとすれば、もっと多様な現場経験をJET参加者たちに積ませてあげることができればと思います。そうした経験を通して、JET参加者がよりやりがいを持ち、仕事への意欲の向上やJETプログラム終了後の就職に役に立つのではないかと考えています。今後は、日本にまだ存在しないビジネスモデルを導入することによって、日本人のまだ知らない外国のブランドやサービスを紹介し、日本を盛り上げていきたいと思います。

人事担当者からの一言
JETプログラムの国際交流員(CIR)には高度な日本語能力と異文化コミュニケーション力を兼ね備えた方が多いため、グローバル化が進む日本市場において高い将来性を感じています。
当社としては、コミュニケーション・ビジネスに対する熱意、高度な対人コミュニケーション能力、そして新しいサービスや事業について常にアンテナを張るような好奇心などを持ち合わせている人材を求めていました。CIRを経て当社に仲間入りしたアイシャは、これらの条件を満たしているうえ、今や多くの日本人から失われた義理人情、日本文化に対する深い理解を有しています。CIRならではのバランス感覚やバイリンガル能力をいかんなく発揮し、今や電通では欠かすことのできない存在となっています。これからもJETプログラムには、アイシャのような優秀な人材を数多く輩出してくださることを強く期待しています。

人事局採用部 菅 弘志

ミーク・ケビン

三菱商事株式会社
広報部
※所属は取材当時

プロフィール
ジャマイカ・スパニッシュタウン出身。西インド諸島大学とチリ大学院にて国際関係を専攻し、卒業後、国連開発計画で勤務した。JETプログラムをきっかけに2003年に来日し、宮城県でALT・CIRとして活躍。その後、複数の職務経験を経て、2012年に三菱商事株式会社に入社した。現在は広報部と人事部の一員として、海外向けの広報や研修の講師など幅広く活躍している。

今も活きるJETの経験

私は、県立高校のALTとして3年間、そして国際交流課のCIR兼取りまとめ団体アドバイザー(PA)として2年間、宮城県で勤務しました。その経験を活かし、現在私は三菱商事株式会社広報部と人事部に所属しており、海外向けの各種制作物の企画・制作や海外スタッフ向けの研修の講師などを行っています。ALTやCIR兼PAとして、企画の対外的な説明・宣伝、母国ジャマイカの紹介、情報収集・分析・交渉、そして研修の講師としてプレゼンテーションを行ってきましたが、現在の広報の業務は、JETプログラムの業務と似ており、JETプログラムの業務の延長線上にあると言えるかもしれません。
JETプログラムは、外国語教育や国際交流の選択肢が増える中で、30年もの間続いており、持続力のあるプログラムだと思います。30年前と比較して、日本と世界各国との交流はだいぶ進んでいますが、日系企業の海外展開を含め、世界とどう係わっていくかはまだ課題が多いと感じています。JETプログラム参加者は、草の根の異文化理解に貢献していますが、終了後も日本関連組織や日系企業、そして配置された地域の役に立てる場はいくつもあるという観点でも、JETプログラムは、今後も大事な役割を果たしていくと思います。
今後は、連結グローバルベースで従業員7万人、グループ会社、1,000社を超える大企業の中で、広報や人事に限らず、コーポレート機能に関する知識を深め、海外スタッフと本社スタッフの架け橋になって、より一層親密な関係を築くとともに、海外スタッフの日本の理解促進に貢献したいと思っています。

人事担当者からの一言
当社としては、一定レベルの日本語能力・英語能力に裏打ちされたコミュニケーション能力と、グローバルな視点でのアイディアを持ち、未知の分野に於いても積極的に取り組むことができる人材を求めていました。
JETプログラムを経て、当社に採用となったミークは、これらの条件を満たしており、JET OBとして優秀という評判のとおり、彼の活躍により、海外スタッフと本店との意見交換の機会が増え、海外各拠点から連絡が容易となるなど、当社と海外各拠点との関係強化に貢献しています。また、世界各国の担当者を集めた会議のコーディネーターを担当し、難易度の高い議論の取りまとめも柔軟に対応しただけでなく、各担当者と良好な関係を構築してきました。これは、JETプログラムにおいて多用な人と接してきたこと、異文化面での苦労を乗り越えたことで、柔軟かつ前向きな思考を持ち合わせていること、そしてリーダー的役割を担っていた経験が活きているのだと感じています。今後ミークには、対外広報のグローバル対応強化が当社の課題であるので、当社の分かりにくい業態を対外的にどうわかりやすく伝えていくかという戦略の立案及び実行、そして海外メディアとの関係強化に期待しています。また、社内的には、海外各地域スタッフの研修あるいは地域間の関係構築に関して、課題の分析や問題提起をしてもらい、より大きな役割を果たすことを期待しています。

人事部 阿部 ゆかり

アシュリー・マーフィー

双日株式会社
人事総務部グローバル・人材育成課
※所属は取材当時

プロフィール
米国出身。2009年にイリノイ大学を卒業後、ALTとして福井県福井市に配属となる。2014年に双日株式会社に入社。現在は人事総務部グローバル・人材育成課に所属している。趣味はアルティメットフリズビーで、日本でさまざまな国内大会に出場している。

日本に『世界』をもたらします

私は、2009-2014年の5年間、福井県福井市の中学校でALTとして働きました。初めは一年間のみ滞在するつもりでいましたが、田舎の魅力に心を打たれ、その後も滞在することとなりました。福井市では、日本語がほとんど話せなかったにも関わらず、日本人の友達ができ、かつ強い絆を築くことができました。その友達は英語が話せないながら、積極的に福井の良さを紹介してくれました。5年間の任期を終え、その後も日本に滞在したいと考えていたので、その時はどのような仕事がしたいかまだはっきりしていませんでしたが、CLAIR主催の帰国前研修でいくつかの企業の紹介を受けました。その際、双日株式会社に興味を持ち、そして幸運にも入社することができました。
双日株式会社は総合商社で海外支店が多く、140年以上前から貿易会社として投資などにビジネスを広げている会社です。現在、私は人事総務部グローバル・人材育成課に配属されており、毎日楽しい日々を送っています。主な業務は海外職員向けのマネジメント研修や本社若手社員向けの短期/長期実務研修、東京本社並びに海外での語学やプロフェッショナルスキル研修に関わるものですが、世界中にある拠点の社員と接することができ、とても興味深く感じています。また、上記に加え新卒外国人の本社採用活動も任されています。どの業務においても、世界各地の人と接することができ、また定期的にさまざまな場所へ出張もできることから、刺激を受けています。多くの社員と知り合いになることができ、双日スピリットを共有できることが、人事の仕事の醍醐味です。このキャリアを積むことができているのは、JETプログラムのおかげです。田舎での生活でコミュニケーションの大変さを実感したことや、5年間アメリカを離れて日本の職場を経験したことから、福井から東京に引っ越してきた際にはカルチャーショックを再度受けたものの、スムーズに会社になじむことができました。
文化を学ぶことができ、職業的、個人的な経験を積むことができたJETプログラムに心より感謝しています。
中学校のALTは日本でのキャリアの第一歩であり、そのおかげで、今日本で活躍することができています。JETプログラム終了後も日本に残りたいと考えている皆様が活躍されることを、心よりお祈りしております。

人事担当者からの一言
当社は総合商社で、海外にも多くの拠点を持ち、常に海外のスタッフやパートナーとともに業務にあたっていますが、より海外でのビジネスを拡大していくために、本社における外国人採用を強化しています。
初めてアシュリーに面接で会った時は、日本語はもちろんの事、日本文化もよく理解していることに驚きました(JETプログラムのおかげです!)。そして何よりも、笑顔が良く、コミュニケーションが上手。面接も非常に和やかに進んだことを覚えています。当社にとって最も大事なコミュニケーション能力があり、日本と米国の両方の良さを兼ね備えた人材と確信し、採用に至りました。
入社して約2年が経過、当時の私の「確信」は間違っていませんでした!本社の外国人採用においては「総合商社」というわかり難い当社の業態をわかりやすく説明し、優秀な外国人学生の採用に貢献してくれています。また、本社若手社員のグローバル教育においては、語学研修や実務研修で海外に派遣された社員の一人ひとりのフォローや、英語教育プログラムの企画などを担当してくれています。オーナーシップが強く、かつ仕事が丁寧なので、社員からの信頼も日に日に増しています。また、勉強家で、朝早くに出社して日本語や会計などの勉強をしている姿は、周囲にも大変良い刺激を与えてくれています。当社の将来の成長を見据えたとき、本社における外国人社員への期待は高まる一方です。将来のキャリアプランを共に考えて、アシュリーのためにも双日のためにも、アシュリーには是非双日で自己実現に挑戦してもらいたいと思っています。

人事総務部 グローバル・人材育成課 阿部 洋司

アンジー・トン

株式会社コーチ・エィ
※所属は取材当時

プロフィール
カナダ出身。大学を卒業後、CIRとして神奈川県川崎市に勤務。その後、株式会社コーチ・エィに入社。コーチとして国内外企業の組織風土変革やリーダー開発に携わる。

人と組織がさらに輝く未来に向けて

国際交流員(CIR)として神奈川県川崎市役所で過ごした2年間は、私にとってかけがえのない2年間となりました。
本を読んでも、映画を見ても、誰かの話を聞いたとしても、自分自ら体験しないと味わえない「日本」の特徴や文化をJETを通してたくさん知ることができました。それは四季の魅力だったり、満員電車の苦痛だったり、和食のうまみだったり。JETプログラムは、一人ひとりの参加者たちが「日本」を自分なりに体験できる、貴重な機会だと思います。
また、CIRとしての経験を通じ、国際交流は人と人との出会い、心と心のふれあいから始まるものだと、強く実感しました。心と心のふれあいから、はじめて相手が持っている視点や価値観に対して、関心や理解が生まれます。30周年を迎えるJETプログラムは、世界各地の人たちが持っている視野や背景にふれあえる場を作り上げながら、日本にいる多くの子供たちや市民の方たちに新しい扉を開ける機会を提供してきたのではないかと思います。この経験から、心と心がふれあう瞬間の温かさをより多くの人たちに体験してもらいたいという想いが強まりました。
現在は株式会社コーチ・エィでビジネスコーチとして勤めており、国内外企業の先頭を走るリーダーたちを中心に、リーダー開発、そして組織変革を支援するパートナーとして働いています。世界で活躍されているリーダーの方たちが、異文化の垣根を越えて、多様な視点や価値観にふれあい、新たな可能性を発見できる瞬間を数多く作っていきたいです。
JETの経験を胸に、今後はコーチとして、人と組織がさらに輝く未来に貢献していきたいと思います。

人事担当者からの一言
コーチ・エィは、企業や組織のエグゼクティブ層を対象に、コーチングというサービスを提供しています。トップアスリートにコーチがつくように、企業のエグゼクティブが、自らのパフォーマンスを発揮し、組織の能力を最大限に引き出すリーダーシップを身につけることを支援しています。
アンジーと初めて会ったのは、当社開催のセミナーの会場です。当時、アンジーは行政機関に勤めていましたが、ボランティア活動を通じてコーチングを知り、興味をもって、セミナーに参加していました。質疑応答の時間で言葉を交わしましたが、「コーチングを学びたい。将来はエグゼクティブにコーチをしたい」と、控えめながらも、熱く語る姿が印象に残りました。
当社は、社員に自主性を求める社風が強くあります。与えられた仕事をこなすのではなく、自ら考え、行動を起こすことを求めます。好奇心が旺盛で、積極性が高く、なんでもやってみようという姿勢をもつアンジーは、当社の社風に非常にマッチしていると感じました。また、日英どちらの言葉で話しても、理解が早く、表現も豊かで、言葉を少し交わすだけで聡明さを感じさせます。落ち着いた雰囲気をもっており、入社して1年も経っていませんが、すでにクライアント企業のエグゼクティブから信頼される存在になっています。
当社のクライアントにはグローバル企業も多く、コーチングの対象は日本人に限りません。アンジーのように複数の言語を話し、多様な文化の経験をもつコーチの活躍の場は、ますます増えてくると思います。グローバルな人材が求められる昨今、JETプログラムが社会に提供する価値は、さらに大きくなっていくことと思います。

採用担当執行役員 長田 祐典

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