よくある質問
1. JETプログラムとは
- 1.1. JETプログラムとは何ですか?
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JETプログラムとは、日本政府主催(総務省、外務省、文部科学省、自治体国際化協会)の大規模な国際交流事業です。JETプログラムは日本と諸外国の人々の相互理解を深めるため、外国語教育を推進し、日本の地域国際化を推進することを目的としています。
- 1.2. なぜ交流プログラムと呼ばれているのですか?
- JETプログラムは、様々な観点から、交流プログラムであるといえます。まず、JET参加者が日本の地域コミュニティーへ母国の文化を伝えることによって、日本の人々が他国の人々との触れ合いを持つことが可能になります。また、JET参加者は、日本語や日本の文化、習慣などの多くのことを学ぶ機会があり、それを母国で伝えることが期待されます。
- 1.3. JETプログラムは留学のようなものですか?
- いいえ、JETプログラムは留学ではありません。JETプログラムでは、地方自治体もしくは私立学校等と任用(契約)関係を結び、職務を遂行することになります。
- 1.4. JETプログラムと他の日本の語学学校とは、どのように異なりますか?
- 語学学校とJETプログラムでは大きく異なります。まず、JETプログラムは、総務省、外務省、文部科学省の3省の運営で行われており、JET参加者は日本各地の地方公共団体または私立学校等に配置されます。政府運営のJETプログラムは、英語教育でのビジネスを目的とした語学学校ではありません。JETプログラムの目的は、日本の外国語教育の充実や草の根の交流を高めることです。
- 1.5. JET参加者のために、どのような研修やサポートがありますか?
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JET参加者は、来日翌日から東京で2日間の研修に参加します。この研修会では、JETプログラム共催者、プログラム経験者及び専門家から日本で生活し仕事する上での心構えやマナーについて学び、業務に活かせる知識やスキルを身に付けます。任用団体着任後、都道府県ごとにより地域に特化したオリエンテーションがあります。多くの参加者は、定期的に開催される能力向上研修にも参加しています。
CLAIRはJET参加者に対して様々なサポートをしています。例えば、無料のオンライン日本語講座、翻訳・通訳スキルを習得する研修、英語教授法(TEFL)オンライン講座受験料や日本語能力試験(JLPT)助成事業、様々な出版物の作成や月例のオンラインニュースレターの配信、オンラインメンタルヘルスサービスの提供、キャリアフェアの開催等があります。
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- 1.6. JET参加者は、何を期待されていますか?
- JETプログラムに参加するということは、仕事をするということであると同時に、それ以上のものが求められます。JET参加者は、文化交流を促進する文化大使として平日の勤務時間以外の役割もあります。常に自分の行動を意識し、日本の習慣に適応する努力が求められます。放課後の課外活動やスポーツクラブの手伝い、ボランティア、地域イベントに参加する等、地域で積極的な役割を果すことが期待されています。
- 1.7. JETプログラムは、毎年いつ頃開始しますか?
- 毎年、春と夏に受入を行っています。参加国によって異なりますが、ブラジル、中国、韓国、ペルーからの参加者は、春(4月上旬)に来日し、その他の国の参加者は、夏(7月末・8月上旬)に来日します。ただし、世界情勢や新型コロナウイルス感染症の影響及び日本国内での受入体制の整備状況により、上記以外の時期に来日となる場合があります。
- 1.8. JETプログラムには、どのぐらい参加できますか?
- JETプログラムは、あくまでも1年の任用期間です。JET参加者と任用団体が合意した場合には、再任用は原則として2回(合計3年間)まで可能となります。ただし、特に優れていると認められた者については、最高4回までの再任用が可能であり、最長5年間の滞在が認められます。
- 1.9. JET参加者の雇用者は、JETプログラム、自治体国際化協会(CLAIR)又は三省ですか?
- いいえ、JET参加者は地方公共団体や私立学校をはじめとする様々な機関と任用(雇用)関係を結びますので、JET参加者の任用者(雇用主)は、JETが実際に任用関係を結ぶ個々の機関です。JETプログラムでは、こうした機関のことを任用団体と呼んでいます。
2. 応募要件
- 2.1. JETプログラムに参加するための一般的な基準は何ですか?
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当ホームページの応募要件のページをご覧ください。
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― 参加国 ―
- 2.2. 母国がJETプログラム参加国に含まれていませんが、それでも申し込むことができますか?
- あいにく、JETプログラム参加国でない方は応募することができません。参加者は、日本の自治体の要望があった場合のみJETプログラムに申し込みができます。詳細は、国籍国の日本公館にお問い合わせください。
- 2.3. 英語を母国語とする国の出身ではありませんが、英語を専攻しており、英語教師としての経験もあります。ALTとして応募することはできますか?
- 場合によってはALTとして参加することもできます。国籍国の日本公館に問い合わせてください。
― 学位・教員免許・経験 ―
- 2.4. 短期大学、高等専門学校卒ですが、JETプログラムに応募できますか?
- いいえ、学士号を既に持っているかもしくは日本に出発する前に取得する必要があります。ALTの場合は、3年以上の初等/中等学校の教員養成課程を修了した者又は指定の来日日までに同課程を修了見込みの者も可能です。
- 2.5. 教員研修学校を卒業しました。ALTに応募できますか?
- もし日本に出発するまでに最低3年間の小・中・高校向けの教育、教員研修プログラムを修了している場合は、応募することができます。
- 2.6. 大学卒ではありませんが、日本に住んだ経験があり、英語を教えた経験もあります。このような場合、ALTに応募することはできますか?
- いいえ、応募できません。資格要件として、日本に出発するまでに学士号か最低3年間の教員研修プログラムの修了証明書が必要です。
- 2.7. ALTに応募できるために教育の学位か教員免許またはTESOL/TEFLの資格は必要ですか?
- 教育の学位や教員免許またはTESOL/TEFLの資格は、JETプログラムに参加するための要件ではありません。しかし、それらの資格を持っていることは選考過程において考慮されます。
- 2.8. 英語、日本語、教育といった学士号は必要ですか?
- いいえ、どの分野の学士号でもかまいません。
- 2.9. JETプログラムに応募するには、教員経験が必要ですか?
- いいえ、教員経験はJETプログラムに参加するための要件ではありません。しかし、教員経験があることはアピールポイントになります。
― 日本語能力 ―
- 2.10. 日本語が話せませんが、JETプログラムに応募できますか?
- はい、日本語が話せなくてもJETプログラムに参加できます。しかし、採用された場合には、周囲の人と円滑なコミュニケーションをとるため、日本語能力を高めようとする継続的な努力が求められます。
- 2.11. CIRになりたいのですが、自分の日本語能力が十分かどうかは自信がありません。何かよい基準はありますか?
- CIRへの応募者は、日本語能力検定試験N1~N2レベル相当の実用的な日本語能力を有することが条件となります。一般的にCIR応募者は、大学レベルでの日本語学習を最低2年経験しています。また、CIRの面接は日本語で行われます。CIRの多くはN1相当の日本語能力があります。
― 年齢制限 ―
- 2.12. JETプログラムに参加するにあたって年齢制限はありますか?
- いいえ、全ての応募条件を満たしている限り、年齢の制限はありません。しかし、応募者は成熟度や職業意識、そして多文化への適応性について審査されます。
3. 職種
- 3.1. ALTの職務にはどのようなものがありますか?
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ALTの職務は任用団体のニーズによって異なりますが、多くのALTは次のような職務を行っています。
・小・中・高等学校における外国語授業等の補助
・小学校における外国語活動等の補助
・外国語教材作成の補助
・外国語担当教員等に対する現職研修の補助
・特別活動や部活動等への協力
・外国語担当指導主事や外国語担当教員等に対する語学に関する情報の提供(言葉の使い方、発音の仕方等)
・外国語スピーチコンテストへの協力
・地域における国際交流活動への協力
・任用団体によって指定された他の職務
- 3.2. CIRの職務にはどのようなものがありますか?
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CIRの職務は、任用団体によって行われる国際活動プロジェクトを補助するため、任用団体のニーズによって異なりますが、次のような活動が含まれます。
・外国語刊行物等の編集・翻訳・監修、国際経済交流事業を含む国際交流事業の企画・立案及び実施に当たっての協力・助言、外国からの訪問客の接遇、イベント等の際の通訳等
・任用団体の職員、地域住民に対する語学指導への協力
・地域の民間国際交流団体の事業活動に対する助言、参画
・地域住民の異文化理解のための交流活動(学校訪問を含む)及び外国人住民の生活支援活動への協力
・任用団体によって指定された他の職務
- 3.3. ALTとCIRの違いは何ですか?
- 大きな違いは、応募において、CIRが高い日本語能力を要求されるのに対し、ALTは日本語能力を要件としていないという点にあります。また、一般的な職務内容において、ALTの一番優先される職務は言語教育であり、一方でCIRの場合には、国際交流事業において任用団体の補助をするという点にあります。
- 3.4. CIRも英語を教えますか?
- 任用団体によってはCIRも英語(あるいはその他の言語)を教えることが求められます。勤務形態はそれぞれの任用団体で異なります。不定期で開催される英会話教室で教える場合もありますし、定期的に学校で教える場合もあります。
- 3.5. それほど上手ではありませんがある程度の日本語が話せます。ALTとCIRどちらに応募したらいいのでしょうか?
- JET参加者のうち90%以上がALTです。応募する際にはご自身の日本語能力のみで判断せず、何をしたいかをよく考えてください。多くのCIRのようにオフィスで働くよりも教育現場で働きたいということから、日本語能力が高くてもALTの職種を選ぶJET参加者もいます。
- 3.6. SEAとは何ですか?
- SEAとは、地方公共団体に配属されスポーツ関係の活動に従事し、特定のスポーツの指導を通して国際交流活動に携わるJETプログラム参加者です。
4. 応募方法
- 4.1 どのようにJETプログラムに申し込めばよいですか?
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JETプログラムへの応募と選考は、招致国の大使館・(総)領事館を通じて日本の外務省が受け付けています。招致国別の情報については、参加希望者の国籍国の日本公館のホームページをご確認ください。
>> JET参加国についてはこちら
- 4.2. JETプログラムの応募用紙はどこで入手できますか?
- 応募者の国籍国の日本公館JETプログラム窓口にお問い合わせください。
- 4.3. 申込期限はいつですか?
- 申込期限は参加国によって異なりますので、国籍国の日本公館にお問い合わせください。
- 4.4. CIRとALTの両方に申し込んでおいて、選考後に職種を決めることはできますか?
- 両方の職種に同時に申し込むことはできません。自分がどちらの職種に適しているかを判断して、どちらか一方に申し込んでください。
- 4.5. 応募締切りが過ぎても応募することはできますか?
- 締切りを過ぎてからの応募は受け付けられません。また、応募手続きのどの段階においても、期限を過ぎた場合には失格となります。
― 国籍 ―
- 4.6. 日本と参加国の両方の国籍を所有しているのですが、JETプログラムに応募することはできますか?
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応募できますが、JET参加者として選考された場合には、参加同意書提出期日までに日本国籍を離脱しなくてはなりません。詳細については日本公館にお問い合わせください。
- 4.7. 2つの参加国の国籍を持っているのですが、両方の国から応募することはできますか?
- 同時に2箇所以上の国から申込むことはできません。どちらかの国から申込んでください。面接や出発はその国となりますので、ご注意ください。
- 4.8. 国籍を持っている国に現在は住んでいないのですが、住んでいる国も参加国です。(例:アメリカ国籍でオーストラリアに住んでいる)現在住んでいる国からJETプログラムに応募できますか?
- はい、できます。ただJETプログラムに申込む際には、国籍国の日本公館で応募しなくてはなりません。申込み書類は海外から郵送することができますが、面接は国籍国の日本公館で行います。(オンライン面接が可能です)
- 4.9. 参加国の国籍はないのですが、永住権があり英語が話せます。JETプログラムに応募できますか?
- 永住権を持っているというだけでは、JETプログラムに応募することはできません。JETプログラムに応募するには参加国の国籍を持っていることが必要ですので、他の参加国の国籍を持っていれば、その国の日本公館から応募することができます。その場合、国籍国の日本公館にお問い合わせください。
- 4.10. 現在、日本に居住しています。日本国内からJETプログラムに参加できますか?
- 日本から応募することは可能です。しかし、自分の国籍国が参加国である場合に限ります。また、本国にある日本公館へ申し込まなければなりません。面接は国籍国の日本公館で行います。(オンライン面接が可能です)
- 4.11. 私の国籍国は、JETプログラム参加国ですが、日本大使館によれば、現在JETプログラムへの申込みは受け付けていないとのことでした。どのようにすればJETプログラムに参加することが出来ますか?
- 参加国の中には、日本の自治体から、その国出身のJET参加者のあっせん要望があった場合のみ、募集を行うという国があります。日本の自治体から、あなたの国のJET参加者のあっせん要望があるかどうか確認するためには、国籍国の日本大使館に相談ください(併せて、近くの日本(総)領事館に相談した方が良い場合があります)。
― 特殊事情 ―
- 4.12. JET選考過程で、配偶者や婚約者などの同伴者は考慮されるのでしょうか?
- 両者とも応募している場合でも、他のJET応募者と同様に扱われます。JET参加者として選考されるかは、応募の内容と面接の結果を考慮して決定されます。
- 4.13. 犯罪歴があるのですが、選考に影響するでしょうか?
- 犯罪歴があるからといって、直ちに参加資格を失うわけではありませんが、犯罪の内容によっては選考時の判断材料となります。
― 配置 ―
- 4.14. 以前日本に居住したことがあるのですが、その場所でJET参加者として勤務することはできますか?
- 同じ地域や近くの場所に配置される可能性は非常に低いです。配属先は、新規JET参加者の希望と、任用団体(雇用主)の配置希望を考慮したうえで決定されます。
- 4.15. 配偶者と一緒にJETプログラムに応募するのですが、同じ場所に配置されますか?
- 応募者とその配偶者が2人ともJET参加者として選考された場合には、お互いが同一または近隣の任用団体に配属されるように、できる限り調整を行います。しかし、確実に近く配属されるというわけではありませんので、そのことを熟慮してください。
- 4.16. 地方に配属されたくないのですが、どのようにすれば大都市に配属されますか?
- JETプログラムの目的は、地域レベルでの国際化の推進です。大都市に配属されるJET参加者もいますが、大都市の公共団体からの要望が比較的少ないです。大半のJET参加者は小・中規模の都市や、小さな町や村に配属されます。
― 再応募 ―
- 4.17. 前回、JETプログラムに応募して合格にならなかったのですが、もう一度応募することは可能ですか?
- 翌年に申し込むことは可能ですが、改めて添付書類を含め、もう一度全ての応募書類を提出する必要があります。
- 4.18. 以前JET参加者として勤務したことがあるのですが、もう一度応募することはできますか?
- 再度JETプログラムに応募することもできますが、過去3年間にJETプログラムへの参加経験がなく、かつ過去の参加累計期間が6年以下の場合に限られます。
― 予定・参加見送り ―
- 4.19. JETに選考された後、実際に勤務するのを1年間遅らせることはできますか?
- できません。JET参加者として選考されたら、指定された任用開始日から勤務しなくてはなりません。
- 4.20. JETプログラムに短期間(1年未満)参加できますか?
- いいえ、JETプログラム参加者は、1年単位での任用期間であるJETプログラムの任用規則に同意しなくてはなりません。この条件を満たせないようであれば、応募することができません。
- 4.21. 面接を受ける場所を変更することは可能ですか?
- いいえ、面接を受ける場所を変えることはできません。
- 4.22. 面接の日程を変更することは可能ですか?
- 日本公館へお問い合わせください。ただし、原則として、JET参加者の面接は一定の時期にしか行われません。また、数多くの面接が行われる都合上、個別に面接日の調整をすることはできません。
- 4.23. 面接を受けられることになりましたが旅行で不在にする予定です。どうなりますか?
- 面接は必ず母国で受けなければなりません。JET参加者の数は国ごとに決められ、それぞれの国でJET参加者を選抜するための独自の方式を取っています。面接に出席できない場合は、不合格となります。