2016年11月7日、京王プラザホテル(新宿)において、皇太子同妃両殿下のご臨席を仰ぎ、総務省、外務省、文部科学省、一般財団法人自治体国際化協会の主催により、JETプログラム30周年記念式典を開催しました。
JETプログラムは、外国語教育の充実、諸外国との相互理解の増進、地域の国際化の推進を目的として、昭和62年にスタートし、4ヵ国848人で始まった草の根の交流が、平成28年度は40ヵ国4,952人へと拡大しました。JETプログラムは、この30年の間に65ヵ国から約6万5,000人が参加する世界最大級の人的交流事業に発展してきました。
記念式典には、現役JET参加者や国内外で活躍する元JET参加者をはじめ、地方自治体関係者等約720名が出席し、JETプログラムの30年間の歴史と成果を振り返る場となりました。
記念式典の第1部では、当協会の岡本保理事長が開会挨拶で「JETの皆様方は、日本の各地域の人々と強い絆を持ち、日本の良きサポーターとして大きな役割を果たしてきました。任期終了後も各国の政府機関や日系企業をはじめ、社会のあらゆる分野で、日本と世界との懸け橋として相互理解の深化に努めてくれています。JETプログラムはこの節目を新たな出発点として、日本と世界のより良い未来のために貢献してまいります。」と述べ、JETプログラムの更なる充実を呼びかけました。
次に、高市早苗総務大臣、岸田文雄外務大臣、松野博一文部科学大臣から主催者挨拶が行われました。
その後、皇太子殿下からお言葉をいただくとともに、JETプログラムを成功に導いてきた現役・元JET参加者を代表して、ライアン・ハタ氏(現役JET参加者代表)と権珠賢氏(元JET参加者代表)から、「JET宣言」が発表されました。
記念式典の第2部では、記念講演として、駐日ジャマイカ大使のリカルド・アリコック氏、駐日カナダ大使のイアン・バーニー氏から講演をいただいた後、仙台市、長崎県五島市、そして、元JET参加者を活用している双日株式会社の3つの団体から、それぞれJETプログラムの活動成果報告が行われました。
記念式典の第3部では、「JETプログラム動画コンテスト」の表彰式を開催しました。JET参加者の視点から発掘した日本の地域の魅力を動画で伝える本コンテストには、全国各地から107作品ものご応募をいただき、最優秀賞のアレクサンダー・バーネット氏をはじめ10名が受賞されました。
記念式典終了後に開催した記念レセプションでは、現役JET参加者も活動に参加している熊本県水俣市の五ツ太鼓彩流の演舞や長崎市のALTが中心となって結成されたウクレレグループ”Ukestra”に演奏を披露していただきました。また、熊本県の人気マスコットキャラクターである“くまモン”も応援に駆け付け、五ツ太鼓彩流のみなさんと共演により会場は大いに盛り上がりました。
記念式典及び記念レセプションの映像等は、以下の項目を選択していただくとご覧いただけます。
JETプログラム30周年記念式典
開会挨拶
主催者挨拶
皇太子殿下のお言葉
JET宣言の発表
記念講演
JETプログラム活動成果の報告
JETプログラム動画コンテスト表彰式