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2017年JET Streams冬号

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2017年冬号

 
JETプログラム30周年記念式典に参加してみて

ナタリー・ン 元静岡県ALT 2010-2011 JETAAシンガポール国代表

JETAA Representatives at the 30th Anniversary Reception in Tokyo.

30周年記念レセプションに参加するJETAA国代表

11月7日に東京の京王プラザホテルで開催されましたJETプログラム30周年記念式典にJETAAシンガポール代表として参加させていただき大変光栄に感じています。まるでJETプログラムの冒険が始まったあの日に戻ったかのように感じ、懐かしい気持ちでいっぱいでした。

京王プラザのロビーに一歩足を踏み入れると、数年前に23人のシンガポールのJET参加者と一緒に初めて東京に来て、JETの人生が始まった日の思い出が甦ってきました。ただ、新規のJET参加者として来日したときと違って、今回はJETの経験者としてJETプログラムの30年間の成果を確認するために来ています。しかし、変わらないのは、現役参加者は、日本と世界の架け橋になり、日本に世界中の文化を持ち込み、JETプログラム卒業生は世界に日本の文化を発信していくということです。

式典の前日、CLAIRの協力の下、JETAA国代表が一堂に会するJETAA国際会議を開催しました。元JET参加者として、JETプログラムの更なる発展をどうやって推進できるか、現役JET・元JETのネットワークを今後どう強化していくか等について議論しました。

JETAA支部としての歴史はまだ浅く、規模も小さいJETAAシンガポールの代表として、他のJETAA支部から、先輩の元JETの掘り起し対策を含め、様々な優良事例を学ぶ貴重な機会となりました。また、総務省、外務省、文部科学省、自治体国際化協会との意見交換もでき、JETプログラムの将来の展望や、2019年に日本で開催されるラグビーワールドカップ及び2020年東京オリンピック・パラリンピックへの協力などについて話し合いました。

式典の当日、我々JETAA国代表は、皇太子同妃両殿下と懇談する機会に恵まれました。両殿下は我々の話を親切に聞いてくださり、とても親しみやすい方々でした。私は両殿下にシンガポールと日本の違いや共通点、JETでの任用地だった静岡県佐久間町が懐かしいことなどについて話すことができました。両殿下がJETプログラムを支援しくださること、また、それぞれの国代表のお話を丁寧に聞いてくださったことに大変感謝をしております。

式典後、ボールルームで記念夕食会が開かれ、私たちは多くの現役JET参加者と交流することができました。「JETに参加したい」と決めた時に感じたJETの魅力、「JETAA支部の役員として活躍したい」と思ったときの気持ち等を思い出し、とても元気をいただきました。自分の母国と、自分の第二の故郷と思っている日本の関係をさらに良くしようという思いを新たにし、JETAAシンガポール支部の発展や、両国の友好関係をさらに発展させるようなアイディアが湧いてきました。

その30年間を振り返った時、異文化交流の促進、日本と諸外国の友好の深化という目的に対して、JETプログラムが大きな成果を収めているのは明らかです。JETの経験者として、JETの次の30年間を楽しみにしています。

 
新JETAA-Iが初めて国際会議を開催

アシュリー オニール 元兵庫県ALT 2013-2016 JETAA-I副会長

JETAA-I Vice President, Ashlie O'Neill

JETAA-I 副会長, アシュリー オニール

2016年11月6日、新宿のホテルサンルートプラザでJET国際会議が開催されました。会議は2部構成で行われ、午前のJETAA国際委員会は、JET Alumni Association International(JETAA-I、元JET参加者の会の国際組織)の国代表及びJETAA-I役員の会議として(AJET全国役員会代表もオブザーバー参加)行われました。午後のJETグローバル・フォーラムには、さらに三省(総務省・外務省・文部科学省)、(一財)自治体国際化協会(CLAIR)が加わり、意見交換がなされました。

JETAA国際委員会は、休止状態にあったJETAA-Iが先ごろ活動を再開後、初めて会員同士が顔を合わせる機会となりました。また、JETAA支部を持たない中国からも国代表を迎えることができ、大変嬉しく思っています。私たちは、これまでメール等を通じて頻繁に連絡を取り合ってきましたが、時差や地理的な制約のため、近隣の国々の間で開催されるJETAA地域会議以外で直に会うことは難しかったのです。

私たちに課された最初の議題は、JETAAトリニダード・トバゴの加入申請についてでしたが、これは全会一致で承認され、トリニダード・トバゴは晴れてJETAA-Iの16番目の加盟国となりました。会議の主要な議論は「JETプログラムへ参加する国の多様性をいかに広げるか」でした。JETプログラムの少数招致国の中には、近年参加者数を減少させている国々があります。国代表たちからは、JETプログラムへの参加をより多様な国々から受け入れるメリットについて、CLAIRやAJETと緊密に連携しながら、もっと自治体(任用団体)にアピールすべきだといった意見が出ていました。

最後に、ウェブマスターのEden Law氏より、現在JETAA-Iが運営するウェブサイトの説明があり、現役JET参加者、卒業生、JET関係者たちに、JETAA-Iの活動をよりよく理解してもらうためのウェブの活用法等が議論されました。

また、親睦を深めつつ母国を紹介し合う目的で、お土産交換会が行われ、JETAA-Iの国代表や役員たちは、それぞれ地元からマグカップと人気のスナック菓子を持ち寄りました。テーブル上に集められた17か国分の菓子とマグカップは、見ていてなかなか楽しい光景でした。

CLAIRが午後開催したJETグローバル・フォーラムには、三省の代表も加わり、活発な意見交換が行われました。参加者たちは互いに深い尊敬の念を抱き、今後も新たな里帰り事業の実施等を通じて協力していこうとの意欲がよく伝わってきました。私たちが何より嬉しかったのは、三省やCLAIRの代表たちが、私たち元JET参加者が大切にする想いをきちんと受け止めてくれたことです。CLAIRの岡本理事長が「少数招致国からの雇用の促進」の問題について、都内で行われる会議の場で直接自治体の首長たちに呼びかけてくださると述べたことからも、このことがよく分かるかと思います。三省やCLAIRの代表たちと率直に話し合う場が持てたお蔭で、限られた時間の中で最大限の成果を上げることができ、JETAA-Iの未来についてもポジティブな気持ちで会議を終えることができました。

その後、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会への私たちJETプログラム参加者の協力について、2020大会の関係者たちとJETAA-I及びAJETでアイディアを出し合う機会も設けられました。最後に、JETAA-IとAJETとの意見交換会が行われ、元JET参加者と現役JET参加者、双方にとってより良い成果を導き出すにはどういった連携の在り方があるのか議論がなされました。AJET全国役員会とJETAA-Iには、情報提供や行事の開催等を通じて、各々の会員たちの生活をより充実したものにしたい、との共通の使命があります。今後の両者の協力については、データベースの構築や情報の共有、来日前のJET参加者の準備時の連携、AJETが終了前JETたちへ元JET参加者の活躍を伝えるビデオメッセージ等を提供することを通じてJETAAの認知度を高めるといったアイディアが出ていました。AJETとJETAAの今後の連携に向けた展望は明るく、多くの現役及び元JET参加者の役に立つものと確信しています。

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3省及びCLAIRと意見を交わすJETAA-Iの代表

今般の国際会議を通じて得られた最大の成果は、何と言ってもJETAA-Iの国代表の間に生まれた“連帯感”でしょう。それは同時に、世界に広がる元JET参加者のネットワークがより強固なものになったことをも意味します。私たちの母国と日本の2国間の絆にとどまらない、より大きな広がりを持った絆の一部になれたことを、私たちは本当に嬉しく感じています。私たちは今や64,000名を超える元JET参加者の国際的組織の一員です。私たちは、AJET、CLAIR、日本政府ばかりでなく、関係団体や個人の皆さんのご支援も得ながら、元JET参加者の国際組織として、これからも大事な役割を果たし続けていくことでしょう。

 

 
 
 
真心を込めてJETの思いを世界に発信

権珠賢(クォン・ジュヒョン) 元ニセコ町CIR 2012-2015 JETAA韓国国代表

Joohyun Kwon (JETAA South Korea) and Ryan Hata (National AJET) present the JET Declaration.

権珠賢 (JETAA韓国代表)及びライアン・ハタ (全国AJET代表)が30周年記念式典でJET宣言を発表.

JETプログラム30周年の記念式典で元JET参加者たちを代表して「JET宣言*」を発表できたことを、とても光栄に思っています。私が発表した「JET宣言」は、JETプログラムで築き上げた絆を大切にしたい全てのJETプログラム参加者たちの気持ちが込められた言葉です。世界各地にいるJETAAのメンバーたちがメールでコミュニケーションをとりながら、一文一文に自分たちの思いを込めて作った宣言でした。

この大切な言葉をどうしたらうまく伝えられるのかとても悩みました。しかし、最後は真心を込めて読むしかない、真心はきっと伝わるという結論にたどり着きました。気を強く引き締めて迎えた式典の当日でしたが、思ったよりゲストの人数が多く緊張しました。そのため、宣言を忘れてしまうのではないかと心配になり、登壇してからは顔を上げることができませんでした。堂々とした姿で発表できなかったことは、とても後悔していますが、JET参加者たちの言葉は、私の声を通じてうまく伝わったと信じています。

よくJET参加者たちを「母国と日本の架け橋」と言います。しかし、この30年を節目に日本との関係だけではなく、全世界をつなぐJETネットワークにステップ・アップしていきたいと思います。日本との両国関係だけではなく、全世界のJET参加者たちが一つのネットワークを形成して、お互いの交流も深めていけるようにします。この「JET宣言」の作成過程はその第一歩になりました。インターネットを使って、そしてJET国際会議を通じてオンラインとオフラインで協力した経験を活かして、これからも「JETの輪」を作っていきたいと思います。

*JET宣言とは、JETプログラムを成功に導いてきた現役JET・元JET参加者たちの視点から、JETプログラムの功績と今後の目標について、世界に向けて発信したメッセージです。

 
JETありがとうキャンペーンで世界中の元JET参加者が30周年を祝う

JETプログラム事業部 CLAIR東京

JETAA Western Australia

JETAA 西オーストラリア

JETプログラムを通して30年間続いてきた国際交流を記念し、また、多くの人にJETプログラムの可能性を再認識していただくため、現役JET参加者をはじめ、元JET参加者、JETAA支部、自治体や学校の関係者などから寄せられた120を超える“ありがとう”のメッセージをソーシャルメディアで世界に発信しました。「JETありがとうキャンペーン」にいただいたメッセージでは、JETを通して成長したこと、JETで育んだ友好の絆、JETを通して出会った人への感謝等のストーリーが綴られています。

本キャンペーンで共有されたストーリーや感謝のメッセージの一部は動画に編集し、2016年11月7日に行われたJETプログラム30周年記念式典で上映しました。編集した動画はこちらでご覧いただけます。

ご応募いただいた感謝のメッセージは、世界中に広がる元JETネットワークでシェアしていただき、数千名ものユーザーに見ていただきました。ご協力をいただいた元JET、JETAAの皆さん、また、メッセージをシェアしていただいたJETAA支部の皆さんに感謝を申し上げます。

JETありがとうキャンペーンは一つの節目を迎えましたが、今後も多くの元JET参加者や現役JET参加者にFacebookやTwitterで“ありがとうメッセージ”を共有していただき、新たな形でキャンペーンを継続したいと思っています。メッセージを共有したい方は、ぜひ@arigatojetというタグをつけて、“公開”の設定で投稿してください!メッセージの一部をありがとうキャンペーンの公式アカウントでシェアさせていただきます!

JETAA西オーストラリア支部の515名に及ぶ会員を代表として、人生が変わるような素晴らしい経験させてくださった、JETプログラムに感謝の意を表明したいと存じます。JETプログラムを通して出会った素敵な人々、日本の文化、日本という国のことは決して忘れません。何年、何十年経った今でも、JETプログラムのおかげで、常に様々な出会いとキャリアチャンスに恵まれており、JETでの思い出がいつも鮮明に残っています。ありがとう。-ウィル ペレラ, JETAA西オーストラリア支部長 #arigatojet

 

 
「今はまだ小さくとも、高い志を持って」―これが我らの進む道

ローレンス イネス 元長崎県ALT 2008-2013 JETAAトリニダード・トバゴ国代表

JETAAトリニダード・トバゴ支部(JETAATT)は、同国出身のJETプログラム参加者が、帰国直後に経験する“文化的・精神的な移行期”を互いに励まし合い、また、多くの者が直面する就職活動の支援を行うことを目的に2013年に発足しました。私たちはこれまで有機的な活動を行い、年々成長を続けています。

私たちはまた、JETプログラムに深い関心を持ち、参加を希望する“JET候補者たち”の支援にも取り組んでいます。例えば、支部の設立以前から、西インド諸島大学(セント・オーガスティーンキャンパス)と協力したパネルディスカッション、新規JET参加者向けのお花見、JET終了者の“おかえり”夕食会といった数々のJET関連イベントを開催してきました。支部設立に向けた私たちのこうした熱心な取組を見て、日本大使館の方々が支援を申し出るとともに、私たちと協力してJET事業を推進することに興味を示してくださいました。JET候補者の採用面接へJETAA会員が面接者として協力するといった形ですでにそれは始められております。

2014年に安倍晋三首相が我が国を訪問され、その後トリニダード・トバゴからのJETプログラム受入人数が飛躍的に増えたことは、驚きとともに、喜びを持って受け止められています。JETプログラムへの受入人数を減少させている国々もある中で、これは非常に大きな一歩であり、深く感謝しています。

JETAA TT at Pre-Departure Orientation

JETAATTのメンバーが新規JET参加者来日直前オリエンテーションへ協力

また、私たちのフェイスブックは、いつもにぎやかな書き込みでいっぱいです。帰国後のカルチャーショックの経験を語る者もいれば、求人の告知、美味しいラーメンやたこ焼きへの飽くなき追求、日本へ戻っていく元JET参加者への別れの挨拶といった具合に、話題に事欠くことはありません。とはいえ、絶えず私たちの間で話題にのぼるのは、やはり私たちの第二の故郷「日本」への熱い想いです。今後どうすればより良い形でJETプログラムや日本の文化を、ここトリニダード・トバゴで広めることができるのか。私たちは、議論を深めています。

そして、私たちの活動がとうとう、トリニダード・トバゴ支部の正式な設立へと実を結ぶこととなりました。世界各地に広がるJETAA支部に仲間入りするため、JETAAインターナショナルへ会員申請を行ったのです。2016年11月6日、私たちはついに当初の目的を果たし、正式にJETAAインターナショナルの一員となることができました!

皆さん、これからどうぞよろしく!

 
「SJ50まつり」―日本・シンガポール国交樹立50周年事業

ナタリー・ン 元静岡県 ALT 2010-2011 JETAAシンガポール国代表

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SJ50まつりに出展するシンガポール支部の皆さん(筆者中央)

日本・シンガポール国交樹立50周年記念の最大事業である「SJ50まつり」が昨年の10月28日から30日にかけて開催され、29 日にはオーチャードロード沿いを長い行列を作って行進しました。今年4月に始まった準備には、6か月近くが費やされました。

JETAAシンガポール支部は、ニーアンシティの地下2階で行われたJNTO主催のトラベルフェアにおいて、CLAIRの企画に携わることができたことを誇らしく感じています。私たちは、日本文化を広報する一環として、「浴衣体験」コーナーを設けるとともに、JETAAシンガポール支部のメンバーによる「太鼓」パフォーマンスを披露しました。

また、本イベントのためにCLAIRの岡本理事長が駆けつけてくださったことも大変嬉しく思っています。CLAIRはこれまでもJETAAシンガポール支部の活動にとても協力的であり、多くのメンバーが理事長のご参加に勇気づけられました。

私たちは「まつり」の開催期間中、JETプログラムの広報にも努め、ALTやCIRとして暮らした日本での生活の一端を一般の方々にお話しました。JETプログラム参加に興味を示し、掘り下げた質問をする方々も大勢いらっしゃいました。特に質問が多かったのは、「日本の生活に慣れるのは難しいか」と「配属される場所は自分で決められるのか」というものでした。ちょうどJETプログラムの応募期間と重なっていたこともあり、JETプログラムをPRするにはよい機会だったと感じています。

<p私たちの「太鼓」パフォーマンスは、ニーアンシティの野外ステージで、10月29日(土)の13時半から行われました。7名のJETAAシンガポール支部のメンバーとその友人達によって、感動的な太鼓の演奏が行われました。本番までの3ヶ月間みっちり練習を行ったパーフォーマー達は、初めての体験に興奮していました。彼らは、JETAAシンガポール支部が1年前に企画した太鼓体験プログラムへの参加をきっかけに太鼓を始め、その後、熱心なチームを結成しました。以来、切磋琢磨しながら腕を磨き、こうして「SJ50まつり」で初めて公衆の前でパフォーマンスを披露する機会を得たのです。

「浴衣体験」コーナーでは、参加者たちが浴衣に着替え、日本の名所の背景幕をバックに写真撮影をしました。これは大変好評で、各セッションに50名程の参加がありました。2日間にわたり4回行われたセッションでは、背景幕の写真についての質問も多く寄せられ、ぜひ日本を訪れて実物が見てみたいと語る参加者もいました。今回の企画は、私たちが例年JCCと共催し、好評を博している「浴衣ワークショップ」から生まれた発想でした。

「SJ50まつり」の最後は、オーチャードロードで行われた阿波踊りパレードで締めくくられました。JETAAシンガポール支部のメンバーもCLAIR職員とともに参加し、パレードの2巡目からは、一般の方も促されて参加していました。JETAAシンガポール支部にとって今回の「まつり」は、一般の方々と間近に交流し、JETプログラムだけでなく、JET参加中に知り得た日本の文化をもPRできる良い機会になりました。

※SJ50 Matsuriとはシンガポールと日本の外交関係の樹立50周年を記念するイベントです。

 
JETAAニューイングランド支部活動報告

ダニエル ロー 元千葉県ALT 2011-2013 JETAAニューイングランド支部長

jetaane-logo presjetaaneニューイングランドから元JET参加者の皆さんにご挨拶を申し上げます。2016年秋は、JETAAニューイングランドにとって、活動の活発な時期となりました。まず、9月11日に開催したJET帰国者の懇親会には、約20名の方にご参加をいただき、その方々の多くは今も支部活動に積極的に参加してくれています。またJET帰国者にとって、センパイから就職に関するアドバイスがもらえる貴重な場ともなりました。

この懇親会をきっかけに、JETAAニューイングランドに新たなクラブが発足することになりました。書道に興味がある者が多くいることが分かり、昭和ボストン(昭和女子大学ボストンキャンパス)の関係者と連携し、書道クラブを始めることになったのです。昭和女子大学からは書道用具、練習場所、夕食などをご提供いただき、日本人学生が私たちに書道を教える代わりに、私たちは学生の英会話の練習相手をします。11月13日の初回には10名の方が参加し、今後も毎月開催していく予定です。calligraphy

また、11月18日~20日に開催されたボストンキャリアフォーラムに参加するために集まった元JET参加者の交流会が19日夜に開かれ、就職活動に関する情報を交換しました。遠路はるばるトロントからも2名ご参加いただけたのは嬉しいことでした。

さらに、1月27日~29日にはJETプログラム30周年記念スキー合宿を開催します!JETAAニューイングランドの他、JETAAニューヨーク、JETAAオタワ等からご参加いただく予定です。今回のスキー合宿は既に募集を締め切りましたが、2018年も実施予定ですので、今回参加できなかった方は、次回ぜひご参加ください!遠方からの参加者もお待ちしています。

 
JETAAハートランドが映画祭を開催

ダスティン ヘンリック 元能勢町ALT 2012-2015 JETAAハートランド支部代表

jetaaheartland-logo-pres東日本大震災が2011年3月に発生した時、世界中の元JET参加者がいてもたってもいられない気持ちになりました。日本に戻って何か救援活動に参加したいと多くの者が感じたことでしょう。アメリカでは相談した結果、各支部が募金を呼びかけるイベントを開催することになりました。

私たちは、石巻市のALTで津波に襲われ、命を落としたテイラー・アンダーソンについても知りました。彼女は生徒や地域の方々のため、一生懸命に活動していました。彼女を追悼して基金が設立されたと聞き、ハートランド支部では資金集めのために映画祭を開催しようということになりました。

movieposter現在では、毎年カンザスシティ (ミズーリ州)の中心部で映画祭を主催しており、日本の文化やJETプログラムのPRを目的として、アニメと実写映画を2作ずつ選んで上映しています。また、この素晴らしいイベントの認知度をさらに高めるため、地元のアーティストやカンザスシティの私立美術大学と協力もしています。年々発展を続ける本イベントでは、去年二作品のチケットが完売になり、テイラー・アンダーソン記念基金への寄付をなんと1000ドルも集めることができました!今年は四作品全てを完売させることを目指しています。

もし日本映画祭の開催に関してもっと知りたい方がいらっしゃれば、ぜひ以下のウェブサイトをご覧いただき、ハートランドJETAAまで遠慮なくご連絡ください。

http://www.heartlandjetaa.org/

 
JETでの思い出

ジョン マッキー 元富山県ALT 2006-2011 JETAAハートランド支部財務担当

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JETプログラム参加の途中に、その町で最も大きな中学校に転勤しましたが、その経験から貴重なことを学ぶことができました。それまでは比較的小さな学校に勤務していましたので、学年に8クラスもある学校で教えることになると聞き、生徒と仲良くなれるだろうかとかなり心配しました。

最初の数週間は大変でしたが、一人の生徒のおかげで、この学校での勤務に対する考え方が変わっていきました。「アスカ」という子が毎朝、学校の玄関で私が来るのを待ってくれるようになったのです。晴れやかな笑顔で温かく挨拶してくれるので、毎日を明るい気持ちでスタートさせることができるようになりました。

一年を通じて、アスカのgenkiな挨拶が毎日の楽しみでした。どんなに大勢の人がいても、きっと仲間を見つけることができるということを、彼女に学びました。今でも、その笑顔をよく覚えていて、つらい時には思い出します。アスカと出会ったこと、また彼女がgenkiになる方法を教えてくれたことに感謝しています。

 
JETAA オセアニア地域会議2016 – キャンベラ, オーストラリア

マイケル・ゼニエロ 元兵庫県ALT 2007-2011 JETAAキャンベラ代表

meeting平成28年11月11日、JETプログラム30周年を記念し、オーストラリア及びニュージーランドの全JETAA支部の代表が一堂に会するJETAA オセアニア地域会議が開催されました。これは、JETプログラムの更なる発展につなげるためにアイディア交換やJETAA活動の活発化策などについて議論を行うもので、主催のJETAAキャンベラにとって一大イベントとなりました。

日本大使公邸におけるレセプションに始まり、JETAA支部代表たちは、新規JETプログラム参加者の勧誘やJETAA支部の拡大、語学学習といったJETAA支部運営上の実務的・戦略的な課題について二日間にわたり幅広く議論しました。JETAA-Iの国代表たちからは、その前週東京で行われたJET国際会議の成果が発表され、国代表の選出方法の変更についての提案も行われました。さらに、JET卒業生のグローバルなネットワークをより強固なものにしていくことによるチャンスの拡大と課題についても話し合われました。

日本大使館の三輪義英氏とオーストラリア外務省の日本担当部長サムエル・ビーヴァー氏より、日・豪及び日・ニュージーランドの二国間関係に大事な役割を果たすJETプログラムを支える外交政策や喫緊の課題についてご説明もいただき、貴重な見識を得ることができました。

また、JETAAの関係者にとっては、この会議が他の元JET参加者と交流を深める良い機会ともなりました。会員たちは、クリエイティブな才能を発揮し、自作のJET広報動画を見せ合ったり、JETの思い出や冗談を基に作ったブルース曲を披露したり、JETAAキャンベラ会員のキース・パークのガイド付きキャンベラ観光を楽しんだりしました。

こうしてJETAA オセアニア地域会議は、JETプログラムの30年間の歴史に振り返りながら、JETの未来について考えるという目的を果たし、成功裏に終わりました。参加者の皆様がキャンベラを大いに満喫し、自分のJETAA支部をより良くするアイディアを持ち帰っていただけたとすれば、主催者として大変嬉しく思います。

この場をお借りして、会議成功にご協力いただいた皆様に感謝申し上げます。

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