JET Streams 2016 秋号

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2016年秋号

 
JETプログラム30周年記念式典及びJETAA国際会議について

JETプログラム20周年記念式典の様子

JETプログラム20周年記念式典の様子

今年創設30年目を迎えたJETプログラムは、11月7日にJETプログラム30周年記念式典を、その前日の11月6日にJETAA(元JET参加者による同窓会組織)の各国代表及び現役JET参加者を代表する全国AJET役員が一堂に会する国際会議を開催します。

JETプログラム30周年記念式典では、JET参加者等の活躍の事例紹介や「JET宣言」の発表、「動画コンテスト」の表彰式が行われます。「JET宣言」とは、今回初めて行われる試みで、JETプログラムを成功に導いてきた現役JET・元JET参加者たちの視点から、JETプログラムの歴史を振り返るとともに、プログラムの功績と今後の目標について、世界に向けメッセージを発信するものです。

国際会議では、世界に広がる日本のサポーターともいうべきJETAAの各国代表により、今後のJETプログラムの発展をどう支えていくか、JETAAのネットワーク強化の観点などから意見交換が行われる予定です。

 
JETAAインターナショナル会長からのメッセージ

ザンダー・ピーターソン 元宮崎県都城市ALT 2009-2012

JETAA-I 会長 ザンダー・ピーターソン

JETAA-I 会長 ザンダー・ピーターソン

新生JETAA International (JETAA-I)へようこそ!私たちは、元JET参加者や世界各地のJETAA支部 (JET Alumni Association, 元JET参加者の同窓会組織)を代表する組織です。1990年代から2000年代にかけては活発に活動していましたが、2011年以降、活動を休止していました。

しかし一年にわたり多くの方々がご尽力くださったお陰で、このたび再出発を果たすことができました。これからJET30周年記念事業をはじめとする様々な活動に関わってまいります。JETAA-Iは、JETAAの各国代表たちから成り、新規約の承認と役員選挙を経て、再結成後初の国際会議を本年11月6日に東京で開催いたします。これは、JET30周年記念事業の一環として行われるものです。

昨年の里帰り事業の一環として開催されたJETグローバルフォーラム。ここでJETAAーIの再始動に向けて一歩が踏み出されました。

昨年の里帰り事業の一環として開催されたJETグローバルフォーラム。ここでJETAAーIの再始動に向けて大きな一歩が踏み出されました。

現在、世界各地の元JET参加者は約6万5千人もおり、その多くが52のJETAA支部やその準支部に加入しています。また、JETAA支部としての正式な認定手続きを申請していない、あるいは要件を満たさない等の理由からJETAA支部は持たないものの元JET参加者のグループを持つ国々もあります。

JETAA-Iは、正式なJETAA支部であるないに関わらず、また団体に属さない個人の元JET参加者も含めて支援をして参ります。元JET参加者の活動について知り、何らかの形で関わりたいと願う方々の窓口として、情報提供や調整役を務めます。JETAA-Iは、元JET参加者や日本政府と連携を図りながら、現行のJETプログラムの後方支援も行います。

またJETAA-Iは、国の枠組みを超えたJETAA間の協力の可能性についても大いに期待しています。その第一歩として、JETAA支部間や世界中の元JET参加者間の情報共有を促進するため、このたび以下の新しいウェブサイトを開設いたしました。www.jetaainternational.org

是非ご覧ください!

 

 
 
 
JETインターンシップ事業初開催

イーデン・ロー 元福島県いわき市ALT 2010-2011

logoJETプログラム参加者のほとんどが楽しく有意義な経験をしますが、どのJET参加者もいずれ「JETが終わったらどうしよう」と悩むときがきます。

近年、自治体国際化協会(CLAIR)では、JETプログラムを終了する予定の参加者を対象に「終了前研修」などを通して、JET参加者の終了後のキャリア支援に取り組んでいます。終了前研修とは、現役JET参加者が様々な分野や業種で活躍する元JET参加者からのキャリアに関するアドバイスを聞いたり、相談を受けたりできる研修です。私自身も2016年に千葉で行われた終了前研修でIT分野のキャリアについて発表しました。また、終了前研修と同時に開催されるJETプログラムのキャリアフェアは、JET参加者の採用を検討している日本企業の人事の担当者などと出会える場となっています。さらに、CLAIRは今年から新たなキャリアアップ事業としてJETインターンシップ事業を実施しています。

このインターシップは、8月もしくは9月の期間中、参加者が選択した5日間にわたり行われ、無給となっています。選考基準は高く、3年目から5年目のJET参加者であることの他、日本語能力試験N2以上を合格している者且つ配属先の任用団体から推薦を受けた者であることが求められます。選考はCLAIRによって行われ、参加者の事情を踏まえ、最適な受入先とのマッチングを行えるよう考慮されています。

ジョシュア・レオン(鹿児島県湧水町CIR)は、8月開催のインターンシップ事業のインターン生として選ばれたJET参加者です。5ヶ月間かけて行われるJETプログラム参加者の募集と比べ、申込期間と選考期間がとても短く、6月上旬に募集が開始され、7月中旬には合格者に選考結果が通知されました。そのため、彼は受入先について通知される前に宿泊等の手配をせざるを得ませんでした。しかし、世界的に有名な東京の鉄道は大変よく整備されていることから、ホテルからインターン先までの通勤に困ることはありませんでした。

インターンシップが開始される前に送られてきた案内には、企業の概要や担当者の名前、そして大まかな業務内容などが記されている程度でした。ジョシュアの場合、受け入れ先は外資系のITコンサル企業と聞いていたものの、「コンサル」と一口に言っても色々考えられることから、あまり仕事内容について見当が付かないまま、インターン受入先に向かうことになりました。しかし、結果的にはマッチングがうまくいったようで、ジョシュアは社風について「会社員がすごく前向きで、とても楽しい職場環境でした」と話しました。また、会社の担当者と一緒にクライアントとの商談に参加することもでき、「未経験者扱いされず、大事な仕事を私に任せてくれた」とも振り返ります。そして、企画段階にある新事業の市場調査や、クライアントとの商談の議事録などの作成も頼まれ、「受入企業に貢献していると実感できたおかげで、JET終了後こういう会社に勤めたいなと思いました」とも語っていました。

面白いことに、業務やクライアントとの連絡調整に日本語能力が必要不可欠だった一方で、社内の共通語は英語でした。しかし、日本のビジネス会話もIT専門用語も、公務員が使う日本語とは異なることから、聞いても分からない・書けない漢字が頻繁にでてきて、CIRであるジョシュアでさえも多少苦労していました。そこで、ジョシュアは、聞いた単語をメモして、あとで調べたり自分の文章を訂正するなどの工夫をしていました。

ジョシュアの受入先の職場には多様な国籍の人がいて、割と真面目な性格である本人にとって職場の雰囲気は想像した以上にゆったりと感じました。ジョシュアがこういう柔軟な働き方について社員たちに意見をきいたところ、日本人の社員たちも海外生活の経験者が多く、別に違和感がないと言われ、驚いていました。(日本の政府が職場マナーに関する意識改革を推進している影響があるかもしれません。)

インターンシップ事業に参加して、JET終了後の予定が変わったかという質問に対して、 ジョシュアは「インターンシップ事業のおかげで、官民両方を経験できたから、参加してよかったと思う」と話しています。民間企業を経験して、とてもいい印象が残ったので、JET終了後、民間企業を目指すことでしょう。また、インターンシップ事業での職場体験は、「新しい出会いを求め、ネットワーキングをする大事さを教えてくれました」とも語っています。もちろん、インターン受入企業の皆さんと連絡し続けることもその第一歩です。

現役JETの皆さん:もしJETインターンシップ事業に興味があったら、 JETインターンシップ事業のホームページをご確認ください。そして、インターンシップ事業をはじめ、様々なキャリア支援事業の情報がCLAIRからメールで届くので、最新の連絡先(メールアドレス)をCLAIRに登録することもマストです。

インターンシップ事業はまだ始まったばかりですので、JET参加者の皆さんからの積極的なフィードバックや支援があれば、確実に、より充実した内容になり、多くのJET参加者を支援できる事業に拡大することでしょう。

JETキャリアアップインターンシップ研修プログラムのホームページはこちら

 

ジョシュアとのインタビューの音声は、後日After JET Podcastにてお聞きになれます。Soundcloudリンクからアクセスしてください。https://soundcloud.com/lifeafterjet/ 名前のとおり、本ポッドキャストはJET終了後のキャリアなどをテーマにして、様々な元JET参加者からお話しを聞くオンラインラジオ番組です。CLAIRが毎年開催する「After JET Conference」と関係ありませんが、After JETというキーワードとテーマをこのAfter JET Conferenceから頂戴しております。

本インタビューに参加していただいたジョシュアとCLAIRの皆さんに感謝しております。

 
元JET参加者の声:「がんばれ、熊本」

紀興民 元山口県国際交流員 2013-2014

われわれ中国人の元JETプログラム参加者は、この特別な海外生活を決して忘れないでしょう。配置先が熊本にであったかどうかではなく、私たちには共通する場所での、共有する思い出があります。それは、日本という国に住んでいたことです。

熊本での地震と聞いて、中国各地でバラバラに住んでいる元JET参加者は微信(中国版LINE)のグループチャット上で「私たちも何かやらなくては。」と話し合い始めました。海を隔てて暮らす私たちに、一体何ができるのか。私も現地に赴き、ボランティア活動に参加したかったのですが、様々な現実を前に諦めざるを得ませんでした。色々と考えた結果、募金することに決定し、元JET参加者有志による募金チームを立ち上げることとなりました。中国は広く、元参加者は任期終了後、中国各地へ帰って暮らしているケースがほとんどです。どのようにして募金の情報発信と義捐金の振替を行うのか、さらにはどのようにして中国からの「応援」を被災された地域に伝えていけるのか。いずれも難しい課題でした。ただ、幸いだったのは、中国ではインターネット上のサービスや決済方式が発達しており、現在普及している微信と支付宝(オンライン決済用アプリ)が役に立ったことです。このことは、一昔前では想像もつかないことだったでしょう。その後、募金チームはポスターや冊子を制作するなど分担して作業を行いました。また、このような募金情報を微信やQQ(グループチャットアプリ)、メールなどで転送・シェアし、できる限り多くの人に伝えられるよう奮闘しました。

実を言うと、中国の元JET参加者にはJETに参加した後、すでに長い期間が経過している方も多く、連絡が取りにくい状況にあります。広大な中国に散り散りになっているという現実からも、当初はどんな結果になるのか想像もつきませんでした。しかし、そうした懸念をよそに、この活動を通し、次々と「感動」が生まれたのです。例えば、24年前の1992年にJETに参加した先輩から義捐金が送られてきました。そのほか、北京、上海、西安、蘭州、雲南、山東、黒龍江、東京、そしてシンガポールなど実に様々な地域から募金が集まりました。ある上海の家庭が「JETの参加者ではないけれども義捐金を送っても良いか。」と問い合わせてくれたこともありました。またある方は、スリランカという遠い国から義捐金を送ってくれました。こうした瞬間に、私は言葉にならない感動で涙をこらえ切れず、胸がいっぱいになりました。

img_2664活動を始めてわずか一週間で119人、約25,000元(420,000円相当)の募金が集まりました。僅かな金額ながらも、この中国からの「愛を込めた思い」はきっと被災された方々の心を温めてくれると思います。

政治は、国によって差があります。距離も、近い遠いの差があります。しかし、人間と人間との「心」は、国の違いを超えて、山と海を乗り越えることができます。言葉を越えて、政治の相違を乗り越えることができます。人の心はお互いに繋がっていると思います。

時間が経てば、熊本地震のニュースも少なくなってしまうかもしれません。しかし、海を隔て離れた中国から、私たちはいつまでも見守り、応援しています。

熊本、頑張れ!

 

 
JETプログラム動画コンテスト受賞者がついに発表!

昨年10月から11ヶ月間わたり、CLAIRでは、JET参加者及び元JET参加者の視点で発掘した日本の地域の魅力を伝える動画コンテストを開催してまいりました。そして、秋冬編には50 作品、春夏編には57 作品の合計107 作品ものご応募を全国各地よりいただきました。

このたび、有識者による審査委員会を開催し、受賞作品が決定しました。受賞作品は、2016年11月7日(月)に開催するJETプログラム30周年記念式典の中で表彰します。

岡本美津子(東京藝術大学院教授)審査委員長からは「映像を見ているとJET参加者のみなさんが日本の伝統や文化、四季などを理解し楽しんでいて、地域に溶け込み、地域の人たちと積極的に交流している姿が伝わってきてとても感動しました。この動画コンテストは、日本の地域、ひいては日本全体のPRになりますし、JETプログラムのPRにもなると思います。更に、このような動画を蓄積していくと、日本においても、世界においても非常に貴重なアーカイブになっていくと思いますので、ぜひ今後もこのような事業を続けていただきたいと思います。」というコメントをいただいています。

CLAIRといたしましても、ご応募いただいた動画を活用して、世界に日本の魅力を発信し、地域の活性化につなげていくとともに、JETプログラムそのものの周知を図ってまいります。

受賞作品をはじめ投稿された動画は以下のサイトでご覧いただけます。

http://jetprogramme.org/videocontest/

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