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JETふるさとビジョンプロジェクト

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CLAIR及びJET参加者を任用する自治体が、元JET参加者を活用した国際化及び地域活性化事業に取り組むことにより、JETプログラムのさらなる可能性を広げ、JETプログラムの魅力を国内外に効果的に発信していくことを目的とした「JETふるさとビジョンプロジェクト」を実施しています。

本事業では、元JET参加者の皆さんに里帰りをしてもらい、それぞれ元任用団体等のゆかりの地や関わりの深かった地元の人々を訪問し、JETプログラムで紡いだ「絆」を再確認・リコネクトしていただくとともに、皆さんが帰国後に身に付けたスキルや人脈を活かし、“観光・経済・教育・文化・地域・現役JET参加者の支援”といったテーマで元任用団体等の「地域活性化等に寄与する企画」を実施していただきます。

2018年の事業報告(2019年JET Streams冬号から)

2018年10月25日から11月10日まで、CLAIRがJETを任用する自治体と協力し、「JETふるさとビジョンプロジェクト」を実施しました(東日本の元JET参加者が対象)。参加者募集は3月5日から4月20日まで行われ、44件の応募の中から8名の元JETの企画が選ばれました。

こちらで、参加者の声を交えながら、プロジェクトの内容をご紹介します。

  1. インタビューを行うオコンネル氏

    山形県―エイドリアン・オコンネルは、JETプログラムのALTとして勤務した後、引き続き日本で、観光とマーケティングの分野で2年間勤務し、そして祖国のアイルランドへ帰りました。アイルランドでは、テレビ・映画制作のさらなる教育を受け、2本の短編映画を含む感動的な映像作品集を作成しました。彼自身の言葉で、“日本の若い世代に田舎で暮らすことの魅力を伝えると同時に、地域の美しさ、その人々、風景、温泉、食、酒に国際的な注目を集めるため”に彼が編集、プロデュースするドキュメンタリー制作に向け、エイドリアンは10月の後半、4日間にわたり、山形県酒田市や周辺市町村で地元農家へのインタビューや撮影を行いました。このプロジェクトの前にエイドリアンは、「山形の田舎とそこに住む人々は私の心の大部分を占めている。酒田の伝統や哲学に加え、稲作農家の生活のある一日について短編映画を制作することで、魅力を記録するために酒田に戻りたい。」と言いました。プロジェクト後、エイドリアンは日本での滞在中の成果に歓喜し、将来CLAIRがきっと共有することになる、彼のプロジェクトの次なるステージへの大きな希望を抱いています。

  2. スペザカテナ氏と英語図書館

    福島県川俣町―ミシェル・スペザカテナは米国議会図書館で勤務しており、JET終了後からJETAAコミュニティで活発に活動しています。「元福島のJET参加者、そして米国議会図書館の現職員として、教育と読書は私にとって非常に重要なトピックです。」と述べ、彼女は人生の多くを職学率向上の支援に捧げてきました。彼女の第二の故郷である福島県川俣町は、一部の地域にて避難指示が出るなど、東日本大震災の甚大な被害を受けました。ミシェルは募った寄付金を被災地域へ分配するためJETAAと協働するなど、災害後すぐに活動を開始しました。また、彼女は太鼓奏者の生徒の一団に人生を変える経験をしてもらうべく、ワシントンD.C.への旅行をアレンジすることで、川俣町を直接支援しました。ふるさとビジョンプロジェクトを通して、彼女は川俣町の学校に100冊以上の本を寄付し、英語図書館を設立することで、支援を継続することができました。彼女は今後も川俣町へ本が届くようにアレンジし、日本の故郷との繋がりや、故郷への支援が続くことを確かにしていきます。

  3. 結城紬の製造

    栃木県―ファラー・カリムは、エンジニアの経歴を持つセキュリティソフトウェア開発会社の役員で、デザイン、特にファッションとアパレルに対する熱意を持っており、自信を“熱心なドレスメーカー”と表現しています。彼女は偶然にも、その独特の生産技術と豪華な品質で日本中に知られている、精巧で珍しい織物を生産する小さな産業の中心である栃木県小山市のALTでした。結城紬は日本の無形文化遺産に指定されており、またUNESCOの無形文化遺産の代表一覧表にも登録されています。プロジェクト開始前、ファラーは「私は美しい衣類や製品を作るため、いつも高品質の織物を探している。英国内はおろか、ヨーロッパですら、結城紬を見つけることは殆どない。そのため、小山市の結城紬を私の大陸で認知させ、地元の製造者を支援するために“ふるさとビジョンプロジェクト”に参加できて嬉しく思います。」と言いました。地域の至る所を見て回り、小山市の市長と副市長に会い、その伝統工芸品産業の保存の任務を負う地元の公務員から学び、地元の職人と製造技術を学び、地元の卸販売業者や生産組合と相談した後、ファラーは来年英国で開催される大規模なテキスタイルフェアで、今回の旅で手にしたサンプルを披露する準備ができました。そのフェアの後、彼女は世界中へ結城紬の上品さを広げるため、小山地域の新しいビジネスパートナーと仕事をする予定です。


  4. 太鼓練習中のブラウンワルダー氏

    新潟県妙高市―レア・ブラウンワルダーは文化・社会プロジェクトコーディネーター、そしてスイスにある大学の研究者で、JETプログラムのALTとして新潟県妙高市に到着してすぐ、和太鼓に夢中になりました。スイスに戻った後、彼女はどうにか和太鼓活動を継続したいと考え、彼女の故郷の近くで活動するあるグループを知りました。彼女が新潟にいる間共に練習した、妙高高原須弥山(しゅみせん)太鼓グループは独特の、愉快なスタイルを持っていましたが、若いメンバーが殆どいないため伝統を守るのが難しい状況です。そのため、レアのプロジェクトは彼女が妙高に戻り、スイスに持ち帰り、彼女の地元のグループに教えるために選んだ曲を練習、記録、録音することでした。次第にそのスイスのグループはレアが持ち帰った曲を演奏し、妙高市をPRします。また彼女は、合同パフォーマンスやスイスのグループへの指導のために、日本のグループのメンバーがいつかスイスを訪問できることを望んでいます。

  5. 福井県立恐竜博物館訪問

    福井県―トレーシー・ボールズは、米国の学区長で、福井県の元ALTとして勤務し、幼少期から“恐竜や化石の情報に対する飽くなき興味”を持っています。運よく、彼女のJETプログラムの任用地、つまり故郷は日本の古生物学の中心で、彼女の母校のローワン大学は近年、化石公園を彼女の出身州にオープンしました。トレーシーのプロジェクトは、福井で盛んな恐竜・化石文化を、彼女の地元の活発な古生物学コミュニティと繋げることを目標にしています。また、彼女は、科学と恐竜をPRする地元の努力について、より良いアイデアを得るために、大学研究者と博物館職員を訪れることができました。新たに発見した繋がりや集めた情報を使い、日本の第二の故郷やその科学的財産について彼女の学区の生徒に教育するだけでなく、その博物館と2つの地域の人々の持続的な関係を作ることを望んでいます。

  6. 山梨県笛吹市―リン・ニランダは、米国出身、スウェーデン在住の教育者及び公務員で、熱心な写真家でもあり、国際的な観光プロジェクトを率いています。彼女はスウェーデンと日本の共通の美に気づき、温泉の魅力と相まって日本文化にある興味深さは、より多くの人々を呼び込むと断言しています。笛吹市やその地域の豊かな温泉街を、彼女のコミュニティでの講義や写真展を通してPRすることで、リンは同郷の人々が山梨を訪れるようにしたいと考えています。プロジェクトの成果により、地元の人々が彼女の故郷でバケーションを取る気になるよう、PR素材を市内の全世帯へ配布し、彼女の講義の開催を支援することに地方政府は既に同意しています。

  7. プロサッカー選手の協力も得た

    静岡県―ジャスティン・クックはオーストラリア政府職員、静岡県の元ALTで、サッカーに情熱を持っており、日本から戻った後地元のスポーツコミュニティで活動を続けています。静岡の彼の故郷は偶然にもユースサッカーの中心地であり、彼が配置された学校には、プロや日本代表チームへ選手を送り出した、有名で成績の良いチームがあります。さらに、地元のプロチームの1つには、ジャスティンのオーストラリアの実家の近隣出身の選手もいます。プロジェクトは、チームと彼の地元の熱狂的ファン、そして日本の故郷の関係を構築することを目的にしています。このプロジェクトは学校とプロチームを訪問することに焦点を当てており、2つのコミュニティ間の協力的な交流を促進するため、彼は新しい繋がりを有効活用していきます。

  8. 愛知県にてカーリングを普及するマクチャールズ氏

    愛知県豊根村―ジェフリー・マクチャールズは、スポーツマネジメント博士、カナダ出身米国在住の生涯のカーリング選手でもあります。彼は愛知県豊根村での運動会のおかげで彼のJETプログラムの経験がどれだけ充実したか思い出し、スポーツ教育や交流を通して豊根村や愛知県の若者の生活を豊かにしたいと考えています。プロジェクトの間、ジェフリーとCLAIRは地元のグループと協力し、名古屋市周辺で、アイスカーリングとフロアカーリングを開催し、また、豊根村と彼が昔配置された学校を訪問することができました。韓国で開催された冬季オリンピックでカーリングが偉大な成功を収めた影響で、カーリングはここ日本でも人気を集めています。ジェフリーはその勢いに乗り、カナダ、米国、日本のカーリング組織と協働し、彼の愛するカーリングがより多くの日本の生徒に触れてもらえるようにしたいと考えています。

これらのプロジェクトは厳しいスケジュールで実施されましたが、8名の参加者は、割り当てられた時間を最大限活用するため、それぞれ根気強く働きました。プロジェクトの最終日は東京での発表会も行われ、他の参加者や関係組織のメンバーと交流することもできました。各参加者は、プロジェクト中のそれぞれの活動内容や将来における協力への希望、ふるさとビジョンプロジェクトによって得られた機会への感謝について熱心に話しました。

以下のリンクを用いてソーシャルメディアをフォローし、JET Streamsと購読し、地元のJETAA支部と繋がって、ふるさとビジョンプロジェクトとの今後の機会について情報をお見逃しなく。また、CLAIRのJETプログラムに関する全ての企画については、JETプログラムのHPもご覧ください。

Facebook: www.facebook.com/furusatovisionproject
Instagram: www.instagram.com/jet_programme/
Twitter: twitter.com/JET_Programme

2017年の事業報告(2018年JET Streams冬号から)

2017年10月26日から11月10日まで、CLAIRがJETを任用する自治体と協力し、初めて「JETふるさとビジョンプロジェクト」を実施しました(西日本の元JET参加者が対象)。参加者募集は3月17日から5月8日まで行われ、106件の応募の中から8名の元JETの企画が選ばれました。

こちらで、参加者の声を交えながら、プロジェクトの内容をご紹介します。

  1. 石見神楽の出演

    島根県浜田市 ー ローズ・タナスガーン氏は島根県でALTを務めていましたが、一旦帰国した後また日本に戻り、現在は神戸市内のホテルでマーケティングやセールスの仕事をしています。PR戦略に詳しいローズ氏は、そのノウハウを浜田市のために活用し、浜田市のPRをテーマにした意見交換会を島根県立大学生や市の職員と一緒に行いました。また、ALT時代から築いてきた人脈を活かし、地域の外国人に浜田市の魅力を知ってもらうため、石見地域の名物である「石見神楽」と「石見焼き」を鑑賞・体験するイベントを企画しました。台風による荒天によりイベントが中止になりそうでしたが、イベントが始まると徐々に天気は回復し、多くの参加者にご来場いただきました。ローズ氏からは「本当にいいことばかりでした。久しぶりに地元に帰ってきた感覚で、町の人や教え子や元同僚との偶然の再会がとても懐かしく、(地域に)貢献できたことが最高でした。」というコメントを頂きました。

  2. 愛媛県産の日本酒

    愛媛県 ー ジェシカ・シェパード氏はJET終了後母国のカナダに帰り、大学院に進学しました。勉強の傍ら、日本大使館のイベントなどで日本酒のソムリエを務めていて、ケベック州で日本酒の魅力を紹介しようとしてきましたが、イベントの来場者に「これはケベックでは手に入らないお酒ですよ」と伝えると、いつも来場者が悲しい表情を見せました。そこでジェシカ氏は、日本酒をカナダに輸入する資格を取ると共に、JETふるさとビジョンプロジェクトで元任用団体である愛媛県に戻り、地元の酒蔵関係者と会ってケベック州への輸出の商談を企画しました。数多くの酒蔵を訪問した結果、取引ができそうな酒蔵を見つけることができ、ジェシカ氏は現在、輸入・輸出の最終調整に励んでいます。

  3. マイケル氏が県を代表する「めじろん海外特派員」に任命

    大分県 - JET終了後に美術史の教授になったマイケル・カラスコ氏は、JETふるさとビジョンプロジェクトをきっかけに、JET参加時に出会った大分県竹細工の研究をはじめました。大分県内の各地を回り、竹細工の有名な職人のほかに、県立美術館の関係者及びキュレータ、竹林業の関係者、伝統工芸の保護や継承を務める方などに会い、インタビューを行いました。マイケルさんの夢は、自分の大学に竹細工の関係者を招へいしたり、竹細工の展示会を開いたりして、大分の竹細工を広く発信することです。今後は、プロジェクトを通して築いた人脈を活かし、次のステップのための準備を進めています。


  4. 京つけの店舗への訪問

    京都府 - JETふるさとVisionプロジェクトで京都府に里帰りしたのは、2世日系アメリカ人のパトリック・モナリ氏です。小さい頃、家庭では日本語をあまり話さなかったですが、やはり和食が食卓に上ることが多く、身近なものと感じていました。そして、JETプログラムで京都の名物である京野菜と京漬物に魅了され、JETふるさとVisionプロジェクトの企画のテーマにしました。CLAIRが京都府と京都府漬物協同組合と連携し、大手京漬物メーカーの関係者や、老舗の京漬物職人、京野菜のPRに従事している府の職員等とアポをとり、パトリックさんと一緒にインタビューを行いました。パトリック氏はプロジェクトが始まる前、1週間の農業体験で京野菜の特徴や作り方を学びました。彼は和食を紹介するFacebookページを管理しており、SNSで京漬物の魅力を発信するほか、地元のスーパーやレストラン関係者を対象に漬物に関するワークショップを開く予定です。

  5. 「ふるさと」に歓迎されるキャサリン氏

    徳島県 ー キャサリン・オズグッド氏は、JETプログラムで初めて特別支援教育に出会い、JET終了後には特別支援教育の教員になり、特別支援教育の研究や、要支援者に対する理解を深めるための啓発活動に献身的に取り組んでいます。そのパッションを授けてくれた徳島県に、JET終了後に身に着けたスキルとノウハウを共有し、恩返しするということで、JETふるさとビジョンプロジェクトに応募しました。10年ぶりに里帰りしたキャサリン氏は、JET参加時に担当していた学校を訪問し、特別支援教育の現状を研究したり、教育関係者と意見交換を行ったり、また、現役JET参加者や教育関係者のためのワークショップを開き、特別支援教育のBest practicesについて発表しました。キャサリン氏の企画について、徳島県の関係者は「分野が限定された企画であったため生徒やセミナー参加者の興味を引くことができるかどうか不安でしたが、教員や生徒に暖かく受け入れられ、セミナー参加者も積極的に質問するなど、特別支援教育について考える良い一歩になったのではと感じています。」とコメントしています。

  6. 北九州市 - ジュリアス・パン氏は写真家で、「写真ツアーガイド」もしています。日本各地の絶景スポットを巡るコースを開発したジュリアス氏は、写真好きの外国人を日本に連れていって、撮影に関する講習を行いながら、ベストショットが撮れるスポットを紹介しています。現在開発しているコースは北海道や東北、関東、関西にありますが、元任用団体である北九州市を含むコースはまだありません。北九州市の魅力をより多くの人に知ってもらうため、ジュリアス氏が北九州市の協力を得ながら、5日間市内の各絶景スポットを巡り、カメラやドローンによる写真撮影を行いました。普段撮影ができないところで撮影の許可を得られるよう、北九州市の協力が欠かせませんでした。撮影した映像を市がPR活動で使えるように編集・加工をし、開発したコースを自社のツアーで提供することを検討しています。外国人の目線で開発した観光コースは、市がこれからの観光戦略の参考になるといっています。ジュリアスさんの活動が、地元のケーブルテレビ局と新聞に取り上げられ、また、SNSで多くのフォロワーを得ています。ジュリアスさんは他の元JET参加者に対して、JETふるさとビジョンプロジェクトをお勧めしています。「CLAIRや自治体から最大限のサポートを頂くし、日本のことを世界に発信することもできるので、きっと有意義な事業になると思います。このプロジェクトを継続していただければ嬉しいです。」というメッセージを送っています。

    ジュリアス氏が撮影した皿倉山からの夜景

  7. 宮崎牛の魅力が伝わるよう撮影

    宮崎県都城市 ー 元都城市のCIRであるボルドバートル・ツェンデスレン氏は、JETを終了後、しばらく都城市の地元ケーブルテレビ局で仕事をしていて、テレビ業界での経験を積んできました。今は母国のモンゴルに戻ってはいますが、都城市のテレビ局との交流を続け、都城市のことにいつも目を向けています。そこで、都城市の関係者がモンゴルの首都であるウランバートル市で都城産の和牛を売り込もうとしていると聞いて、モンゴルのテレビ局及び都城市のテレビ局とのつながりを活かして和牛を紹介する番組を作成することにしました。ツェンデスレン氏が番組の企画・ディレクター・取材・編集等を行い、都城市のBTVケーブルテレビが協力し、カメラマンを派遣してくれて、都城市がロケ地の選定や農業関係者との調整をしてくれました。収録を終えたツェンデスレン氏は「和牛の輸出を広げようとしている私のプロジェクトに対し、都城市の皆さんがとても喜び、感謝してくれたことこそが何より嬉しかったです。モンゴルに帰ってから編集作業はありますが、皆さんに喜んでいただいた分、頑張っていい番組を作りたいと強く感じています。」と述べました。

  8. 天草の市民が思い出を語る

    熊本県天草市 ー コミュニティー・アーティストであるザッカリ・ジャンサン氏は、JETふるさとVisionプロジェクトで、元任用団体である天草市の牛深地区と、地元のグラン・ラピッズ市のバートン・ハイツ地区の共通点を探るアート企画に挑戦しました。それぞれの地域は異なる社会問題に直面していますが、両地域では空き家や空き店舗等が増えてきており、人口の流出が続き、地域の過去が忘れられつつあります。それを見たザッカリ氏は、町の移り変わる風景だけでなく、変わることのない住民のふるさとに対するプライドや思い出に注目するアートプロジェクトを企画しました。両地域の住民が、思い出のある場所について文章をつづり、ザッカリ氏が住民と思い出のある場所を撮影しました。場所・人・文章の3点を合わせ、来年の夏にグラン・ラピッズ市内で展示会を開く予定です。これからの展示会について、「人がふるさとの魅力を再確認することができ、それで地域の力になればうれしいです」とザッカリ氏は期待しています。

参加者全員が、食事を取る時間も惜しいほど、タイトなスケジュールで動き、短いプロジェクト期間を最大限に活用してくれました。

タフなスケジュールではありましたが、参加者全員が口を揃えて「JETふるさとビジョンプロジェクトを元JETの皆さんにおすすめします!」と話しています。

応募者へのアドバイス

2017年JETふるさとビジョンプロジェクトのCLAIR担当及び参加者は、本プロジェクトへの応募について次のアドバイスをしています。

  • 元JETである貴方しかできないことを提案してみてください!現役JETでも簡単にできるものを提案してしまうと、選考で不利になるかもしれません。
  • 企画書が分かりやすく書いていますか?あなた、CLAIR、元任用団体(自治体)等の役割分担を明記して、その他の必要な情報をちゃんとまとめていますか?元任用団体の意見を踏まえて選考を行うので、元任用団体があなたのアイディアとそのアイディアを実現するメリットが分かるようにしてください。
  • 元任用団体に負担がないよう、CLAIRがプロジェクト費用の一部を負担することができますが、予算の関係で、あなた提案した活動を実施できない場合もあります。巨額の予算を要する企画は選考で不利になるかもしれません。
  • JET参加時に住んでいた地域で活動を行ってください。そして、提案する活動がどのようにその地域の活性化につながるのか企画書に記載してください。
  • 多くの元JET参加者がJET参加時に担当していた学校での活動・イベントを提案したいかもしれませんが、学校側の都合上、特別なイベントや授業を実施できないことが多いです。特に、1時間以上続く活動やイベントを調整するのが難しいです。1時間程度の短い活動であっても、別の学校行事(文化祭や体育祭等)と重なっていて、調整できないことがありますので、ご了承ください。
  • プロジェクト期間中、原則として公共交通機関(電車、バス、タクシー、フェリー等)で移動しなければなりません。レンタカーは自分で料金を負担した場合でもご利用いただけません。
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